田んぼ作り(開墾篇)

作型・各論・実務

令和4年9月、念願のトラクターを手に入れました。

農業を始める切っ掛けが「稲作がしたい」だったので、1つ条件が整った訳です。

後は、圃場の確保と必要であれば開墾、水と取り敢えずの作り方の知識がそろえば、念願の稲作を始められます。

先ずは、圃場の確保のために役場へ相談しに行きました。

阿見町には、耕作していない田畑を貸し借り出来るシステムがあります。地主さんが貸したい田畑を申請し、地域毎にリスト化された物件から農家が選び、地主さんの許可が出れば成立。貸借条件は当事者間での合意で決められる。私も、そこを通して田んぼを借りる事にしました。しかし、借りた田んぼは、20年以上耕作していなかったため、2〜3mの木が生えていました。なので、稲を育てるためには、軽い開墾が必要になりました。

その開墾の様子をご紹介したいと思います。

先ずは、圃場の確認です。

役場で貰った地図を基に、印の無い草だらけの現地で、ザックリした境界を割り出さなくてはなりません。

私のやり方は、地図とグーグルマップで地形を照らし合わせて、位置情報で確定していくという物です。

本当にザックリですが、大きなズレは無いので、あまり気にせず草刈りの工程に移ります。道具は、プロ用の排気量の多い刈払機とオレゴンのシュレッダーブレード、それと作業の特性から防具の面は必須です。もちろん、ハンマーナイフモアなどがあれば別ですが。

9月は残暑が厳しく、旧型の刈払機では熱の関係で作業は進みません。

タンク一杯の混合ガソリンが無くなったら、1時間休ませてまた草を砕く。

途中、田んぼ隣接の町道だと思って、隣の田んぼの草も砕き余計な作業をしながら、20日がかりで草刈りの作業を終わらせました。

作業範囲が曖昧なまま、背丈以上の草を処理するのは思ったよりも手間取りました。

次は、木の抜根です。

高さ2〜3mの木の幹は、地上1mくらいの位置の太さで10〜20cmほどです。

根を抜く時に必要な分だけ幹を残し、ノコギリで切りました。

大き目の木だけで26本。

自分の背丈以下の木も入れたら、100本位はありました。

背が低く細い木は、根本の四方に剣スコップを入れて、力任せに引き抜けば大体済みます。

切った枝葉や引き抜いた灌木で徐々に場所が無くなります。それらの木を退かして場所を作りながら、また畦シート等のゴミを拾いながら作業を進めなくてはなりません。

それぞれ環境に違いがあるでしょうから、もし開墾をする時には条件に合わせ適切に処理して下さい。

残った26本の根は、根本をスコップで掘り、根を切りながら1本1本倒していきます。

開墾の後には、トラクターによる整地をしますので、トラクターのロータリーで対処出来る太さの根は、土の中に残してもいいでしょうが、対処出来なさそうな太さの根は取り除きましょう。

ここまで、手作業による1人での開墾は2カ月程かかりました。

人手を増やしたり、機械を入れたりすれば時間を短縮出来ます。

また次があるなら、もう少し楽に早く進めることも出来ると思います。

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